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Diatonic Club



 クロマチック・ハーモニカ奏者もダイアトニック・ハーモニカを楽しもうという趣向です。なお、以下の説明はブルースを吹く参考にはなりませんので、あらかじめご承知おきください。

 10 Holes Diatonic Harmonicaの練習を始めた頃、6ヶ月間はベンドがほとんどできませんでした。しかし、ベンドしないままの単音ダイアトニック・ハーモニカの音色も中々いいものだなという思いがあり、いろいろなことを試して楽しんでおりました。
  • ポジション研究
  • マイナー・ハーモニカ
  • ベンドなしの変奏曲作り
  • コード打ち
1. ポジション研究
 ストレート・ポジション(1st ポジション)は、ハーモニカのキーと曲の調子とが一致した吹き方です。ところが童謡のような簡単な曲を吹こうと思っても3番の穴のラの音がベンドしないと鳴らないのと、後にベンドができるようになっても、とても他の素直な音とは違和感がある音になってしまうので、本来の素朴な味が出せませんでした。
 そこで2ndポジションで吹いたり3rdポジションで吹いたりしていると、ときどきベンドしなくてもちゃんと吹ける曲があることに気付きました。
 典型的な曲はカウボーイ・ソングの「遥かなる山の呼び声」(映画「シェーン」の主題歌)です。この曲は1st ポジション、2nd ポジション、3rd ポジションのいずれでもベンドなしで吹けます。

1stポジション


2nd ポジション


3rd ポジション




 この曲でなぜ1st、2nd、3rd ポジションのいずれでも吹けるのか追求したところ、この曲はペンタトニック音階からできていることがわかりました。

 ペンタトニック音階ではファとシがありません。

 つまり、G調の音階ではF#の音が使われるがペンタトニック音階にはその音が含まれていない。


またF調の音階ではBbの音が使われるがペンタトニック音階にはその音も含まれていない。


 したがって、
ペンタトニック音階からなる曲は、ダイアトニック・ハーモニカの1st、2nd、3rd ポジションでベンドなしでも吹ける-四七抜きの曲


ことがわかります。 また、
2ndt ポジションに移調してファ#を含まない曲は、2ndポジションでも吹ける-七抜きの曲

 さらに
3rd ポジションに移調してシbを含まない曲は3rdポジションでも吹ける-四抜きの曲


という3つの規則がわかりました。
 ペンタトニック音階ではドから数えて4番目の音(ファ)と7番目の音(シ)が存在しないので、この音階でできている曲を四七抜き(ヨナヌキ)の曲と呼ぶことがあります。
 童謡、カウボーイ・ソング、各国民族音楽にはペンタトニック音階や、七抜き、四抜きの曲がたくさんありますので、単音ダイアトニック・ハーモニカでもたくさんの曲が吹けることがわかります。カウボーイがポケットに10 holesを入れていて、カウボーイ・ソングを吹く理由もこれでわかってきました。
 下に、これまで集めたダイアトニック・ハーモニカで吹ける曲を紹介しておきます。第1オクターブで吹こうとすると2番の穴のファや3番の穴のラをベンドを使って出さなければならなくなるので、第2オクターブを使うことが多くなりますが、適当なポジションと適当なキーを組み合わせることによって、あまり高音でない、適切な高さで曲を吹くことができるようになりますので、大いに工夫してください。


2. マイナー・ダイアトニック・ハーモニカ
 単音のマイナー・ダイアトニック・ハーモニカは、リー・オスカーさんが駆使したためかなりポピュラーになってきました。当初はハーモニック・マイナ・マイナーを使うことが多かったのですが、そのうち工夫して、ナチュラル・マイナー、メロディ・メーカーなどの配列のハーモニカが市販されるようになりました。
 私が研究したのは主にハーモニック・マイナーで、ナチュラル・マイナーも少し研究しました。ハーモニック・マイナーは複音マイナー・ハーモニカとよく似ていて、1st ポジションで吹きます。ナチュラル・マイナーやメロディ・メーカーは2nd ポジションで吹くと、メジャーの音階の音が全部出せるように配置されていて、ベンドを使うとかなりの半音が出せます。
 しかし、私の場合、専門にダイアトニック・ハーモニカを吹くわけでないので、あまりに配列の異なるハーモニカが増えてきますと、到底頭が付いていきません。リー・オスカーさんのようにダイアトニックしか吹かない人はそこをマスターするべく努力するわけなのでしょうが、私はクロマチック専門ですから、これ以上いろいろな配列に深入りするのは止めてしました。
 ハーモニック・マイナー、ナチュラル・マイナーでベンドなしで吹ける曲を下に紹介しておきます。ナチュラル・マイナーに関してはもっともっと曲がありそうですが、これ以上の研究は中止しています。


3. 変奏曲
 ダイアトニック・ハーモニカはベンドしなくてもペンタトニック音階が出せますから、ペンタトニック音階を使ったアドリブや変奏曲が可能なはずだと考え、主に童謡のアドリブ・フレーズや変奏曲を作り始めました。、これが中々楽しくて、一時期大いに吹きまくりました。変奏曲ですから、ベンドしなければ出ない音は無理に出そうと思わず、避けて通ればよいのです。ベンドしなくてもよいので、吹いていても気分的に楽ですし、出る音もきれいなゆがみのない音になりました。
 同じ曲をクロマチック・ハーモニカでも吹けますが、C以外のキーで吹くときにクロマチックでは難しくなるフレーズでも、そのキーのハーモニカを使うので楽に吹けるという効用がありました。
 下に、そのような変奏曲、アドリブ・フレーズを紹介しておきます。

ダイアトニック・ハーモニカで吹ける曲
曲名 作曲者 1st 2nd 3rd hm nm
赤い靴 本居長世作曲        
あの子はだあれ 海沼実作曲        
弘田竜太郎作曲        
「いちご白書」をもう一度 荒井由美作曲      
妹よ 南巧拙作曲      
歌の町 小村三千三作曲    
うみ 井上武士作曲    
駅馬車 アメリカ民謡    
老いし羊飼い スイス民謡        
おおスザンナ S.C.Foster作曲        
お月様 文部省唱歌    
想い出まくら 小坂恭子作曲        
お山のお猿 弘田竜太郎作曲      
かごめかごめ 日本わらべ唄    
烏の赤ちゃん 海沼実作曲        
草競馬 S.C.Foster作曲      
黒いひとみの ロシア民謡        
黒田節 福岡県民謡        
こがね虫 中山晋平作曲         
叱られて 弘田竜太郎作曲    
シクラメンのかほり 小椋佳作曲      
静かな湖畔 作曲者不詳      
シーハイルの歌 鳥取春陽作曲           
十五夜お月さん 本居長世作曲        
シューベルトの子守歌 シューベルト        
知床旅情 森繁久弥作曲    
ジングルベル ペアポント作曲         
スカボローフェア A.Garfuncle作曲         
鈴縣の径 灰田晴彦作曲        
砂山 中山晋平作曲    
谷村新司作曲      
聖者の行進 アメリカ民謡      
聖夜 グルーバー作曲        
船頭小唄 中山晋平作曲        
竹田の子守唄 作曲者不詳    
月の砂漠 佐々木すぐる        
出船 杉山長谷夫作曲        
トロイカ ロシア民謡        
七つの子 本居長世作曲      
なつかしきケンタッキーのわが家 S.C.Foster作曲        
夏休み 吉田拓郎作曲    
野ばら ウェルナー作曲        
花笠踊り 民謡      
花嫁人形 杉山長谷夫作曲      
遥かなる山の呼び声 ビクター・ヤング作曲    
ひとり寝の子守唄 加藤登紀子作曲      
ヒンキ・ディンキ・パーリ・ブー アメリカ民謡        
ふるさと 岡野貞一作曲        
べこの子うしの子 中田喜直作曲    
菩提樹 シューベルト作曲      
ほたるの光 スコットランド民謡    
北帰行 宇田博作曲  
虫の声 文部省唱歌      
めだかの学校 中田喜直作曲    
もみの木 ドイツ民謡        
木綿のハンカチーフ 筒美京平作曲      
桃太郎 文部省唱歌    
椰子の実        
山のロザリア ロシア民謡        
雪山賛歌 元ローズ作曲        
ゆりかごの唄 草川信作曲    


変奏曲
雨(主題と変奏) 弘田竜太郎
荒城の月(主題と変奏) 滝廉太郎作曲
土井晩翠作詞
夕焼け小焼け 草川信作曲
私は泣いています リリイ作詞作曲


4. コード打ち
 Cのダイアトニック・ハーモニカの配列を見ますと、1番から5番までを咥えて吹くと
C E G C E
の和音、つまりCコードが出せます。
同じく1番から5番までを咥えて吸うと
D G B D F
の和音、すなわちG7コードが出せます。1番から4番であればGコードです。
 ブルース奏者はこれを利用して2nd ポジションで吹いているときにメロディの合間にトニック(主和音)であるGコードとサブドミナント(属和音)であるCコードの和音を使ってバンプ奏法をしています。
 ところで主要和音をおさらいしてみますと、C調ではサブドミナント(下属和音)、トニック(主和音)、ドミナント7th(属七和音)の順に並べると
  F C G7
の3和音になります。そこでC調1本ではこれらすべてを出すことはできませんが、もう1本F調のハーモニカを持つと、これらすべてを出すことができるのです。つまり、ダイアトニック・ハーモニカ2本を持てば、簡単な曲であればハーモニカは伴奏楽器として使うことができるのです。
 長調のC調のダイアトニック・ハーモニカで話を進めてきましたが、短調ではどうでしょう。Am調の配列からは1番から5番を吹けば
 A C E A C
の和音、つまりAmコード、同じく吸えば
B E G# B D
の和音、すなわちE7コードが出せることがわかります。
 短調の主要3和音はAm調ではサブドミナント(下属和音)、トニック(主和音)、ドミナント7th(属七和音)の順に並べると
  Dm Am E7
の3和音になりますから、長調の場合と同じようにもう1本Dm調のハーモニカを持てばこれらすべてを出すことができます。これで短調の曲の伴奏にもダイアトニック・ハーモニカを使えることがわかりました。例としては、リリー作詞、作曲、唄の「私は泣いています」という曲はAmとDmの2本を持って伴奏できます。(余談ですが、1995年の横浜国際ハーモニカフェスティバルのコンテストHarmonica for the future部門にメロディAm、伴奏AmとDmのデュオでこの曲で挑戦しました。残念ながら入賞はしませんでしたけれど。)
 もう少し難しい伴奏もこなしたいとなると、原理的にはハーモニカを何本もとっかえひっかえすればなんとかなります。例えば循環コード
  C Am Dm G7
が出てくる曲(日本の歌謡曲やフォーク・ソングでは実にこのパターンが多いのです)では、C調、Am調、Dm調の3本あれば伴奏できます。しかし4本、5本となるととても大変ですね。
 そこで考案したのが手作りコード・ハーモニカAhdaChordaです。

 木の枠の中に6本のダイアトニック・ハーモニカを収めることができ、基本的には
  F  C  G
  Dm Am Em
の6本を収めています。曲によってはどれか不要のハーモニカを別のものに置き換えたり、さらにもう1本手に持ったりして伴奏をこなします。DimやAugのコードが必要なときは、鑢で削ってそのような和音が出るようにしたハーモニカを用意しておき、入れ替えたりします。「浜辺の歌」ではGaugが必要になるのでそのような工夫をしました。
 なお、A調の曲やDb調の曲の伴奏をしたいときには、この6本をその調に合わせて全部入れ替えることになりますが、一般の教室レベルの合奏ではそのような調子の曲が演奏されることはめったにありません。
 専門のコード・ハーモニカがあるのだからそれを使えばいいようなものですが、なにしろ大きく重いので、かばんに収まるAhdaChordaはとても重宝しています。




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