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基礎


目次

1. 基礎の基礎
2. 簡単な練習曲
3. 音階練習
4. 複雑な調子の音階練習(#系)
5. 複雑な調子の音階練習(b系)
6. 短音階
7. 半音階
8. その他の音階
9. リズム
9.1. スイング
9.2. シンコペーション
9_3. 2拍内3連符
10. 吹き練習
 

9. リズム

9.1. スイング
 ジャズで使われる特有のリズムにスイングがあります。スイングのことばの意味は「揺らす」ですが、身体が自然に揺れるようなリズムの感じを指していることばです。そのリズムの基本は、

という3連符で表されます。ただし、楽譜上に正直に3連譜で書こうとしますと、とてもわずらわしい譜面になってしまいます。そこで楽譜上では8分音符二つでこのリズムを表す約束を導入しています。つまり、

と演奏しなさいということです。例えば、


と書いてあったとき、そのまま演奏すればちっともノリが感じられませんね。しかし


とか

と書かれている場合には、はねた吹き方をしてノリを表現します。はねる吹き方といっても3連符の中でのはね方ですので、クラシックの場合のように次のような吹き方をするとスイング感は出ません。この両者の違いをはっきり把握してください。


 クラシックだけを練習してきた方は、時としてスイングしなさいといってもこの最後の譜面のような吹き方になってしまうことがあるので、よくよく注意してください。
 ところで、スイングのはねは8分音符が並んでいる場合に適用しますが16分音符が並んでいる場合にはねないということを覚えておいてください。


 なお、スイングは正確に

と演奏するばかりではなく、スローな曲、速い曲、また奏者や時代によってこのはねる間隔が微妙に変化するものなのだそうです。したがって、曲の雰囲気の中でそれを把握していく必要があります。。楽譜作成ワープロでは、swingと書くだけでこの演奏をしてくれますが、swing感のパラメタの一つとして、はねる間隔を調節できるようになっています。


演奏会でスイング調の曲が演奏されることは多々あるのですが、聞いているとスイングのノリがあまり感じられないことも多いです。原因を分析したりしていましたが、次のようなことがわかってきました。


@と吹く。の説明を聞いていなくて、ハネると   いうことをこう解釈してしまう。あるいは、もらっている楽譜にこう書い  てある。

Aと吹く。の説明は聞いたのだが、二つの音  の間を切ってしまう。

@のパターンが多いのかと思っていましたが、どうもAのパターンもあるらしいのです。どちらも、これが4拍続くときに

 タータタータタータタータ

ではなくて

 タッタタッタタッタタッタ

という風に聞こえてしまって、楽しいスイング感が感じられません。

9.2. シンコペーション
 ジャズ、ラテン、ニュー・ミュージック、最近のポップスなどではシンコペーションを含んだリズムがたくさん使われており、そのリズムの取り方を理解しておかないととても曲をマスターすることはできません。
 ここでは、シンコペーションをマスターすべく練習しましょう。
 まず、シンコペーションのない次の練習パターンを眺めて吹いてみてください。何の変哲もない8分音符の並びです。お手本では黄色ボタンはスゥイングなし、空色ボタンはスゥイングありです。 




 通常は4拍子ですから小節内の1拍目、2拍目、3拍目、4拍目に暗黙のうちにアクセントが付いています。しかし、同じ高さの弱部の音と強部の音がタイで結ばれた場合、その最初の音に強部が移ります。次の例の最初のタイについていうと、本来2拍目のD音(レ)にアクセントがあるところ、1拍半目のD音(レ)にアクセントが移るのです。このように本来の弱部が強部になる現象をシンコペーションといいます。
 1拍ごとに足を踏んでリズムを取っている場合、このアクセントの付いた音は足が空中に浮いているときに発音しなければならないのですが、人によってはこれが時として大混乱を生むようです。
 この、足が空中にあるときに発音するという、頭で考えるとちょっと違和感がある、これをマスターすることがこの章での課題です。
 まずは簡単な例から示し、次第に難しいパターンに進むとしましょう。最初はスイングなしの黄色ボタンで練習してください。 




 これはそれ程難しいパターンではありません。3拍目のE音(ミ)で強部のときに足が地に付きますから、足でリズムをとってもそれ程乱されることはありません。 




 これは2拍半目の音と3拍目がタイで結ばれたパターンです。ちょっと嫌なタイですが、それでもすぐ通常の足踏みに戻れるので、これも大丈夫でしょう。




 これはタイの数が増えて、少し難しくなってきました。ただし、シンコペーションの範囲が同じ小節内に収まっているため、次の小節の頭のG音(ソ)では足踏みが通常に戻れるのでなんとかこなせるでしょう。何度も繰り返して乱されぬようにしましょう。 




 このパターンでは、ついに小節に跨るタイが登場してきました。リズムに弱い方は、この小節に跨るタイが苦手の場合が多いのです。ただし、ここでは全体にタイの数が少ないので、惑わされるほどでもないでしょう。




 ここではタイの数が増えてきました。これまでの練習で空中に足があるときに発音する感覚がわかったはずですから、確信をもって足を踏めるように何回も練習しましょう。できなかったら、速さをゆっくりにして練習しましょう。できたらまた元の速さに戻せばいいのです。




 さあ、最終の課題パターンです。ほとんどの音にタイが付いているため、奇妙な感じが2小節近く続きます。「コーヒー・ルンバ」のシンコペーションの感じがだいたいこのパターンに相当します。ラテン系の人々はこういうリズムを幼少のときから聞いているためにあの素晴らしいリズム感が身に付くのでしょう。がんばってこのパターンをマスターすれば、もうシンコペーションといって驚く必要はありません。
 なお、同じリズム・パターンを次のように8分音符を使わないで書くこともありますので、慣れておきましょう。まずは両方の記法が同じであることを机上で自分なりに確かめください。



 黄色ボタンで通常のお手本どおりにできたなら、次はスイングする空色ボタンのお手本にそって練習します。ジャズ系の曲はこのようなスイングする中でのシンコペーションがとても多いので、どちらもできるようにしておくことが大切です。
 なお、シンコペーションしている場合には、音をどれだけ延ばすかについて見識をもっておかなければなりません。最後のパターンの前半でいうと、

   ドレーミーファーソーラーシドーンー

というように、その音の長さだけ延ばしてしまうと、歯切れの悪い、ジャズらしくない吹き方になってしまいます。スゥイング感を出すためにはシンコペーションしている音はアクセントを付けて短めに発音します。

   ドレッミッファッソッラッシドーンー

という感じでしょうか。実際の感じをつかむためには、ジャズのCDなどをよく聞いて感覚を身につけることが重要です。


9.3. 2拍内3連符
 音階練習の中で1拍内に8分音符が3個入る3連符の練習はしてきました。1拍ごとに足でリズムを踏む方法でも、このタイプの3連符は別に問題なくステップを踏めます。
 ところが、2拍の中に3個の4分音符が入る次のパターンではどうでしょうか。



 この場合、各3連符の間隔が2/3拍ずつという、算数的にいっても割り切れない間隔になりますので、足でステップを踏むのがとても難しく感じられるのです。現に教室レベルで指導していると、まずこれをどう数えてよいかわからないとおっしゃる方がたくさんいます。各指導者も困っていると見えて、「真ん中の音を延ばして吹くんだよ」などと逃げている教室もあるようです。現に私自身が学生時代にこのタイプの3連符にであったとき、戸惑ったのを思い出します。
 そのときに私が考案した解決法を述べておきます。慣れてしまうとそのようなことをしなくても平気に普通のステップを踏み続けられるようになるのですが、困っているときには助かると思います。
 私が実施したのは、次の方法です。このパターンが出てくるまでは1小節に4回ステップを踏んでいます。このパターンの小節にくると、1小節に2回のステップに切り替えるのです。この切り替えによって全体のテンポが狂ってしまっては元も子もないのですが、それは崩さないように注意します。すると各足を下ろしたときのタイミングが3連符の最初の音の発音時に合いますので、頭は混乱しなくなります。
 当面はこの方法で解決できると思いますが、なんとか1小節に4回のステップを続けたいと思うのが人情です。そこで次のような訓練をします。道を歩きながら、2拍内3連符の出てくる曲を口ずさむなり口笛を吹いたりするのです。歩く歩調は一定間隔を保っていますから、そこで口ずさめるようになれば自然に足が踏めていることになります。
 (まれに、そう指導すると今度は口ずさみながら歩くということができなくなって、途中で立ち止まってしまう方がいます。そうなると、私もどう指導してよいのかお手上げになってしまいます。)
 訓練するのにいい曲として、ラテンの「ベサメ・ムーチョ」を上げておきます。この曲には次に見るような2拍内3連符のオンパレードです。きっとこのような曲は無意識に口ずさんだことがあることと思います。知った曲から訓練を始めるのが一番です。








ところで、この2拍内3連符の間隔が正確に均等であるかどうかについては、奏者、また曲によって多少異なります。上のお手本はシーケンサーで音を出していますので、正確な3等分された間隔になっていますがなんだかのりがよくありません。実際の演奏では必ずしも均等ではなく曲ののり具合によってはっきりとは指摘できない位のズレがあるようです。このような感覚は、実際の演奏の中で鍛えられて行くものだと思います。そういう意味では、楽譜はあくまで実際の演奏の近似値でしかなく、機械的にそのとおり吹くべきものではないのです。もし楽譜どおりに演奏するのがよい演奏であるとすれば、シーケンサーに打ち込んだ演奏が最も素晴らしいということになってしまいますが、実際コンピュータ・ミュージックはとても感情のこもった演奏に聞こえません。より感情のこもったように聞かせようとするならば、いろいろなパラメータを駆使してわざとタイミングをずらしたり、テンポを変えたり、音の延ばし方を調整したりという、人間の演奏に似せる膨大な作業が必要になってしまいます。私はカラオケの伴奏をよく利用します。ポピュラー系では正確なテンポを刻むシーケンサーの伴奏が重宝しますが、rit.やa tempoの多いポピュラー曲やクラシックの伴奏ではステップ入力したものでなく、リアルタイム入力したものでないとまったく雰囲気が出ません。






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