FX自動売買
禁断のケーキ
じゃらん♪
さくらのVPS

中級


目次

テーマ曲
2002年12月
2002年11月
2002年10月
テクニック
2002年12月
2002年11月
2002年10月

 
テーマ曲(2002年12月)

自己嫌悪

 私がずっと若かった頃の流行の歌ではあまりシンコペーションというものがでてきませんでしたので唄いやすい、ひいては演奏しやすい曲が多かったのですが、いつの頃からか新曲はシンコペーションが多用されるようになってきました。私見では、普通のメロディを作り尽くして、新しいメロディを作りようがなくなったので、これまであまり使われなかったシンコペーションを取り入れ、新曲を作るようになったのではないでしょうか。
 したがって新しい曲、流行の曲を演奏しようとすると、フォークであれ歌謡曲であれ、演歌であれ、ほとんどシンコペーションに出会います。ここはぜひシンコペーションの演奏方法をマスターしておき、ジャズ、ラテン、その他もろもろのポピュラー音楽の演奏に困らないようにしておきましょう。
 井上陽水作詞作曲唄のこの曲は、フォーク系でシンコペーションが使われています。彼自身がハーモニカ・ホルダーを着けてギター演奏とともに10 holesで前奏、間奏、後奏を吹いています。

 



テーマ曲(2000年11月)


荒城の月
 滝廉太郎作曲の名曲をスゥイング編曲したものを取り上げます。ハーモニカ界では佐藤秀廊先生の複音用名編曲が有名ですが、こちらの編曲は鈴木章治のジャズ・クラリネット教本に収められていた短い編曲に私が1コーラス分のフェイクしたメロディを加えたものです。
 ジャズやポピュラー音楽では心が弾むようなスゥイング感を表現する必要があります。今月は、このスゥイング感を楽譜上でどう表現し、どう演奏するかについて学びましょう。今後のレパートリーを増やしていくためにどうしても習得しておかなければならないテクニックです。

 



テーマ曲(2002年10月)

グリーン・スリーブス

 原曲はエリザベス女王時代(16世紀)からイングランドで歌われている民謡で、Greensleeves(緑の袖)とは実は宮廷恋愛の対象である高貴な既婚女性の匿名らしい。姦通恋愛なので本名は口外できないのだそうだ。この逸話を聞くまではもっとロマンチックなイメージを持ったものでしたが。
 さて、この演奏はクロード・ガーデンさんのLP(SFL-7147)から音を取りました。装飾音がたくさん使われていて、クロマチックの装飾音の使い方を勉強するにはぴったりです。

 



今月のテクニック(2002年12月)

シンコペーション1
 メロディの最初の部分に次のようなフレーズが出てきます。なお、この曲はスウィングしていますのでを仮定しています。



ここで現れるタイがシンコペーションを作り出します。もしもタイがなかったならば、次の譜面となって、アクセントは特に書かれませんが自然に各拍の頭にあります。



ところがタイで音が結ばれることによって、アクセントの位置はタイで結ばれた先頭の音に移ってきます。したがって、特に書かれませんが、演奏上は次のような譜面だと思って演奏しなければなりません。


 このように、正拍ではなく、裏拍にアクセントが移ることをシンコペーションと呼びます。クラシックでもシンコペーションはよく使われていますが、ジャズ、ポピュラーの場合にはスウィングしている中でシンコペーションが使われ、より躍動感を高める役割を果たします。
 この曲の例ではシンコペーションが小節内で完結していますからまだ楽に演奏できると思いますが、曲者は、このタイが小節線にまたがって現れる場合です。ジャズや最近のポップスではこれが非常によく現れるため、学習者にとっては厄介なものです。
 若い人達はこのシンコペーションに割とすぐ慣れますが、教室レベルでお歳をめした方にとっては、対応不可能といっていいくらいの難問となってしまいます。理由を考えてみましょう。演奏しているときには足なり身体なりで各拍ごとにリズムを取っています。説明のために足でリズムを取っているとしましょう。
 シンコペーションがないときは、音ので出だしと足が下りたときのタイミングが一致しています。しかしシンコペーションした音では、足が上がっている状態で音を出し始めなければなりません。それが非常に把握しづらいのです。
 私が学生ハーモニカ・バンドに参加した当時を思い出しても、ラテン系のシンコペーションで大変苦労し、数をこなすうちに段々消化できるようになったことが記憶にあります。お歳をめすにつれ、シンコペーションに適応させる時間がより多くかかるように思います。なるべく若いうちにシンコペーションをマスターするよう心がけてください。
 さて、次回はやはりシンコペーションで、タイが小節にまたがるような場合の練習をしていくことにしましょう。

今月のテクニック(2002年11月)

Swing
 スゥイングは「揺らす」という意味ですが、身体が自然に揺れるようなリズム感を指していることばです。そのリズムの基本は、

という3連符で表されます。ただし、楽譜上に正直に3連譜で書こうとしますと、とてもわずらわしい譜面になってしまいます。そこで楽譜上では8分音符二つでこのリズムを表す約束を導入しています。つまり、

と演奏しなさいということです。例えば、

と書いてあったとき、そのまま演奏すればちっともノリが感じられませんね。しかし


とか

と書かれている場合には、はねた吹き方をしてノリを表現します。はねる吹き方といっても3連符の中でのはね方ですので、クラシックの場合のように次のような吹き方をするとスゥイング感は出ませんので、この両者の違いをはっきり把握してください。


 クラシックだけを練習してきた方は、時としてスゥイングしなさいといってもこの最後の譜面のような吹き方になってしまうことがあるので、よくよく注意してください。
 なお、スゥイングは正確に

と演奏するばかりではなく、スローな曲、速い曲、また時代によってこのはねる間隔が微妙に変化するものなのだそうです。したがって、曲の雰囲気の中でそれを把握していく必要があります。。楽譜作成ワープロでは、swingと書くだけでこの演奏をしてくれますが、swing感のパラメタの一つとして、はねる間隔を調節できるようになっています。

テクニック(2002年10月)

装飾音符

 クロマチック・ハーモニカでは、ボタンを押して出す音(C#の音階の音)であれば、ボタン操作によって半音下からの装飾音符が.簡単に付けられます。
 C調の曲であればF音(ファ)の替え吹きであるE#音(ミ#)とC音(ド)の替え吹きであるB#音(シ#)の2音でこのタイプの装飾音符が可能です。しかし2音だけなので、同じ音で多用すると非常に耳障りなものになってしまいます。
 #が1個付いたG調ではどうでしょうか。F#音(ファ#)が付けられますね。しかしちょっと待ってください。G調ではF音が音階の中になくなってしまうので、F#音(ファ#)とB#音(シ#)の、やはり2音しか半音装飾音が付けられません。
 #が2個のD調ではどうでしょうか。C#音(ド#)が付けられるようになった代わりに、B#音(シ#)が音階から外れてしまうので、やはり2音にしか半音装飾音が付けられません。
 #が3個のA調ではG#音(ソ#)が加わるので3音に装飾音が付けられます。以降、#が増えるごとに装飾音を付けられる場所が増えていきます。つまり、#系の調では#がたくさん付かないと半音装飾音が可能な場所が増えていかないのです。
 一方、b系の調を考えてみましょう。bが1個のF調ではC調で可能であった2音に加えBb音(シb)でも可能になり、計3音で可能です。
 bが2個のBb調では、さらにEb音(ミb)が加わり、計4音で可能になります。bが3個のEb調ではさらにAb音(ラb)が加わり、計5音、bが4個のAb調ではDb音(レb)が加わり、計6音。そしてbが5個のDb調は#が7個のC#調と同じですから、全音に対して半音下からの装飾音が可能になるのです。
 このようにb系の調ではbが増えると急激に装飾音を付けられる音が増えていきますので、いつも同じ音ではなくて変化を付けて装飾音を付けた演奏が可能になります。
 上級クロマチック奏者が#系よりb系の調子を好むのには、こんなところにも理由があります。
 さて、グリーン・スリーブスで使われる装飾音を見てみましょう。ここでは次の5種類の装飾音符が使われています。
(1)単純な半音下からの装飾音(ボタン操作)

(2)F音(ファ)を替え吹きのE#音(ミ#)を使って半音下からの装飾音
    (ボタン操作)

(3)半音上がって戻る装飾音(ボタン操作)

(4)Bb音(シb)とB#音(シ#)で1音上がって戻る装飾音(横滑り)

(5)C音(ド)とE音(ミ)で2音上がって戻る装飾音(横滑り)

 このように、1曲の中でも色々なパターンの装飾音を使い分けたり、ある時は付けそうで付けなかったりと、聴衆を飽きさせないような工夫が見られます。これを、同じような場所で同じように付けたりすると、単調で嫌味のある演奏になってしまうのです。そのあたりの感覚が、やはりプロはすぐれているなあと感心させられます。大いに参考にしたいところです。
 ボタン操作は、鋭い音が出るように、きっぱりと実施するとよいと思います.クロマチック・ハーモニカ特有の歯切れのよい演奏になるでしょう。


注教材の入手について:譜面は掲載しませんので、ご入用(有償)の方はE-mail下さい。



 ©copy right 2002 Shoji Sanada, All rights reserved