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奏法



目次

1. 重音奏法

1.1. 3度奏法
1.2. 5度奏法
1.3. 6度奏法
1.4. オクターブ奏法
2. トリル
3. トレモロ
4. 音のフェイク
5. グリッサンド
6. ビブラート
7. タンギング

1. 重音奏法

 ハーモニカでは口を広げて複数の穴を咥えることにより、複数の音を出す重音奏法が可能です。ただし吹き吸いの制約から、限られた組み合わせの重音しか出せないので、音楽的にきれいな重音になるよう作曲者、編曲者が大変苦労していることを忘れてはなりません。重音が可能だからといって、無闇に使っていいものではありません。
 なお、説明で3度奏法とか5度奏法というような言葉を使いますが、正確に3度や5度の重音を出せるわけではありません。

1.1 3度奏法
 口をハーモニカに当てる当て方を少し広目にして、隣り合った二つの音を同時に吹く方法です。両方の穴から均等に音を出すようにすること、口の中の空間は大きいままとし、ピッチが下がらないようにすることなどが注意点です。ピッチについては、正しい音程で吹いていれば3度のハモリとなってきれいな音がしますが、音程を下げるようにすると、ハモラない汚い音になってしまうからです。ただし、ジャズのフェイクの一環としての下げ方は特殊な効果を出すものですから許されるでしょう。


 3度奏法で出せる重音には、次のような組み合わせ(とそのオクターブ違い)があります。A音(ラ)とB音(シ)の組み合わせ、およびそのボタンを押したA#音(ラ#)とB#音(シ#音)の組み合わせは、2度違いの汚い音となるので、通常は使いません。3度奏法が使われた例を示しておきます。ハーモ二キャッツが演奏する「It’s A Sin To Tell A Lie」のエンディングの部分で出てきます。






1.2 5度奏法
 5度奏法は、さらに咥え方を広げて穴を三つ咥え、かつ舌の先をその中央の穴に当て、舌の両側の音を同時に発音させるものです。舌の先が中央の穴に当たっているなと感じ続けられれば、連続して安定した安定した5度奏法ができるでしょう。

 5度奏法で出せる重音には、次のような組み合わせ(とそのオクターブ違い)があります。一部、「ド」ダブリの配列のために3度違いになってしまう部分があります。5度奏法が使われた例を示しておきます。クロード・ガーデンが演奏する「ホテル・ハピネス」の冒頭の部分です。







1.3 6度奏法
 6度奏法は5度奏法よりさらに広げた咥え方で、舌で2音を覆い、その両側から発音するものです。舌の先が二つの穴の間にくるので、5度奏法より不安定になりやすくより練習が必要になるでしょう。

 6度奏法で出せる重音には、次のような組み合わせ(とそのオクターブ違い)があります。「ド」ダブリの配列のためにきれいな6度の進行を連続させることはできず、5度奏法と組み合わせて使われるような例が多いようです。6度奏法が使われた例を示しておきます。Siegfried Steinkogler作曲の「Adagio」のエンディングで他の重音奏法と組み合わせて出てくる最後が6度奏法です。





1.4 オクターブ奏法
 オクターブ奏法は8度奏法と言ってもよいのですが、大きく口を開けて咥え、舌で中間の3穴をブロックし、舌の両側からオクターブ違いの音を出すものです。複音ハーモニカの場合、吹く場合と吸う場合で音の隔たりが異なっていますから、かなり大変な奏法なのですが、クロマチック・ハーモニカの場合、幸いなことに「ド」ダブリの配列のおかげで音の隔たりは常に一定です。演奏しやすいこともあって、よく使われる奏法です。
 ただ大きく口を開けるために最初は中々音が安定しないものです。私が複音の先生から教わったコツは、舌の裏側でハーモニカをブロックすればよいというものです。クロマチックに応用しても通用するコツのようです。舌でまともに三つの穴を押さえるのではなく、舌先の裏をかすかにマウスピースの上の縁にくっつけるようにするだけで、空気はしっかりブロックされます。舌が大きくハーモニカにくっつかないので、違和感もあまり感じないですみます。

 オクターブ奏法では、すべての音が対象になりますから、演奏に変化を付ける意味で、ある部分を即興的にオクターブ奏法で吹くという使われ方がよくされます。
 また、音色的にオクターブ違いの音がでるとアコーディオンやバンドネオンの音に近くなるので、タンゴの演奏にもよく使われます。
 次に示す演奏は、ハーモニキャッツの「センチメンタル・ジャーニー」のアドリブ部分で、ずっとオクターブ奏法で演奏しています。







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